ベンチマークとは
一般的にパソコンにおけるベンチマークは、搭載されているハードウェアの性能や処理能力を数値で示したものをいいます。
ベンチマークテストではCPUの処理速度、メモリーの転送速度、ストレージのアクセス速度など複数の項目を測ります。それらのスコアを総合したものが、パソコンそのものの性能を意味します。
PassMark
「PassMark」は、オーストラリアのPassMark Software社が提供するベンチマークを測定するためのソフトウェア及びサービスです。
広く使用されているベンチマークテストで大量のデータを保有しているため、CPUをはじめとするパーツの性能を判断するのに役立ちます。
用途別CPUスコアの目安
40,000 OVER |
4K動画編集 | 3Dゲームや4K動画編集などが快適に動作し作業で高いパフォーマンスを発揮する。
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20,000 OVER |
3Dゲーミング | 3DゲームやAdobe系ソフトなどクリエイティブ作業が快適に動作する。複数アプリの同時動作などハードな作業に対応。
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10,000 OVER |
動画編集/ゲーミング | ゲームやPhotoshp/Illustratorに加え動画編集やCADにも対応。複数アプリの同時に使用しても快適に動作する。
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8,000 OVER |
Web会議/画像編集 | Officeソフトなどの一般的な作業に加え、Photoshop/Illustratorが動作する。複数アプリの同時作業が可能。
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6,000 OVER |
Officeソフトなど軽作業向け | Officeソフトなどの軽作業で問題なく動作する。ZoomやGoogle MeetなどWEBミーティングに必要な最低基準。
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3,000 OVER |
インターネット閲覧 | Word・Excelなどで一般的な軽作業やインターネット検索で動作する。
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CPUの性能はパソコンの処理能力に大きく影響を及ぼしますが、パソコン全体の性能は、CPUの他にもGPU(グラフィックカード)・メモリ・ストレージなどさまざまなPCパーツの組み合わせで決まってくるものです。
本来CPUの性能だけでパソコンの用途を分類することは難しいため、上記の表はあくまで参考となります。
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ゲーム、動画編集
ゲームや動画編集では大量のデータを扱うため、高性能なCPUが必要不可欠です。ゲームを高画質な映像で楽しんだり、作業を快適に行うには、CPUのスコアは高いことが望ましいです。
目安となるPassMarkのスコアは15,000で、20,000を超えると快適な作業を期待できます。4Kなど高画質動画の編集を行う場合は、それでも不足を感じることがあるかもしれません。そのため、メモリの増設が可能なモデルや、高性能グラフィックボードを搭載したパソコンをお選びいただくことをおすすめします。
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リモートワーク、書類作成
リモートワークや書類作成など事務作業を中心とした用途であれば、高い負荷がかかることはないため、高性能なCPUではなくても問題ありません。スコアが低いパソコンでも作業そのものは可能ですが、複数のソフトを起動するような時は、CPUの処理速度の遅さが気になるかもしれません。
PassMarkが必要最低限よりやや上のスコアであれば、そういった状況でも遅さを感じることなく作業できるでしょう。スコアは8,000前後を目安にして下さい。
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Webサイト閲覧、動画再生
Webサイトの閲覧や動画の再生が主な用途であれば、負荷が低いためあまりCPUのスコアを気にする必要はないでしょう。
PassMarkのスコアは、3,000ほどで対応可能です。
ただし、メモリの容量が少ないなどCPU以外のスペックが著しく低いと、それらの影響で動作が遅く感じるおそれがあります。メモリは8GB程度のパソコンをお選びいただくことをおすすめします。